本展ではアルテックの貴重なマニフェストの原本が展示されています。これは昨年のヘルシンキ展で撮影したもので、日本展では原則撮影禁止となっています。

昨年ヘルシンキ展でこれを見たときは興奮のあまり卒倒しそうになりました。私はこのマニフェストのポストカードを今でも机の前に大切に飾っていますが、何が書かれているかというと創業理念書みたいなもので、この内容が本当に素晴らしいのです。ちなみにポストカード自体も現在は売っておらず大変貴重なものになっています。


アルテックと言えばアアルトらが中心となって設立した、ご存じの通りアアルト家具を製造販売する会社ですが、そのマニフェストによればそれはほんの一部であり、文化的啓蒙活動、展覧会の企画、出版など多岐に亘る会社の社会的役割があったことがここには示されています。

壮大すぎだろ!とその場にいたら思わずツっこみたくなるような内容にもかかわらず、アルテックはほんの数年でそれを達成してしまいました。

アアルト、アイノ、そしてマイレア邸で有名なマイレ夫人やニルス・グスタヴ・ハルらの描いた壮大なビジョン(夢)がアルテックそのものであるということを、このマニフェストは伝えています。

日本展ではちゃんと日本語訳も示されています。これも地味すぎてみんな素通りしていて歯がゆい限りです。これ本当にすごい資料なので絶対に見て下さい!


神奈川県立近代美術館・葉山でのアルヴァ・アアルト展は先週土曜日(9月15日)よりはじまりました!

今回の展覧会は、ヴィトラxアルテックによる世界巡回展の日本展という位置付けになります。私は昨年ヘルシンキでの巡回展を見ていますが(それを見るためだけにヘルシンキに行きました)、全てのマテリアルは来ないということで不安も感じていましたが、何が来なかったかわからないくらい充実した展示になっていました。

私は展覧会そのものには関わっていないのですが、AALTO120という展覧会をプロモーションするためのグループの事務局として、コーディネーターの和田菜穂子さんらと共に1年ほど前から展覧会を裏方でサポートしています。

今回の展覧会、まず写真が素晴らしいです。そして原図やオリジナルサンプルの数々…。これまで本の中でしか見ていなかったものが目の前にあるという感覚を味わってください。

国内では20年ぶりのアアルト展です。私は昨年のヘルシンキ展の余韻がまだ残っているくらい、アアルト好きにはたまらない展覧会だと思います!


そして、これから行く方はご注意ください!

最後の展示室の模型台の下は図面引出しになっていて、原図が収納されています。もちろん全部見て下さい!これが素晴らしいんです。結構気付かず素通りしてしまっている人がたくさんいました。(ヘルシンキ展でもそうでした)



上の写真はヘルシンキ展のものです。(日本展は撮影NGのようです)

東京の方、いずれ東京ステーションギャラリーに来ますが、私が行った葉山展は比較的空いていてとてもゆったり見ることができましたよ。



16日(日)にはオゾンにて、アアルト展オープニング記念として建築家の塚本由晴さんをお招きして講演会を開催致しました。私は司会として登壇しましたが、会場には300人近い参加者が詰めかけ、会場も熱気に包まれました。

アアルト展は国内は以下4館を巡回します。
どうかお近くに来た際は是非足をお運び下さい!

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『アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然』展
Alvar Aalto -Second Nature

神奈川県立近代美術館 葉山
2018 9/15-11/25
名古屋市美術館
2018 12/8 – 2019 2/3
東京ステーションギャラリー
2019 2/16 – 4/14
青森県立美術館
2019 4/27 – 6/23


先の北欧旅行では楽しみにしていた建築がいくつかありましたが、そのひとつにユハ・レイヴィスカのグッドシェパード教会(2004)がありました。

ヘルシンキ近郊ではミュールマキ教会にはもう数え切れないくらい足を運んでいますが、比較的新しくできたグッドシェパード教会にはまだ行ったことがありませんでした。(留学中にはまだできていませんでした)

足を踏み入れた瞬間、空間の美しさにも息を呑みましたが、次の瞬間こぼれた言葉は「あ、事務所の照明だ!」でした。本当にびっくりでした。

2007年頃、国内のとある北欧ビンテージショップに足を運んだ折、そこに吊られていたのはレイヴィスカの照明でした。レイヴィスカの照明はそのリングに特徴があり、見ればすぐに分かります。現行の市販品ではないこともすぐにわかりました。

レイヴィスカは建築ごとに照明器具までデザインすることで有名で、これはきっとどこかの建築の一部に使われていたに違いないと思いました。どんな経緯で流出したかはわかりませんが…。

もちろんその場で迷わず買って、大事に事務所に下げていましたが、私蔵のレイヴィスカの作品集をいくらめくっても同じ型の照明は出てきませんでした。きっといくつか作った試作品の一部なのだろう、それはそれで貴重だなというくらいに思っていたのですが、まさかグッドシェパード教会の照明だったとは…。

帰国後、写真と照合しましたがほぼ間違いないと思います。
またひとつお宝が増えました。



上の写真がグッドシェパード教会の照明。
そして下が事務所に下がっている照明です。


9月11日。47歳の誕生日をヘルシンキで迎えました。

思えば留学中、記念すべき30歳の誕生日を迎えたのもヘルシンキでした。それは9.11の忌まわしいテロの日でした。

私にとってヘルシンキは特別な意味を持つ街です。それを今でもうまく言葉で表現することが出来ません。

この街の空気を吸い、景色を見ているととても幸せな思いで満たされるのです。この街を歩くと、いつでもすっと何者でもなかったあの頃に戻ります。

この旅で出会った仲間。再会を果たした現地の友人たち。毎日を笑って過ごしました。皆さん楽しい時間をありがとうございました。

そして素晴らしい建築。感じたこと、深まった理解は計り知れません。こちらはまた別の機会に書きたいと思います。

楽しい旅がもうすぐ終わります。
moi moi, Finland

ちょっと前に告知しましたが、私関本は明日より9日間ほどお休みを頂き、北欧(スウェーデン&フィンランド)へ研修旅行に行って参ります。

[関本・事務所不在期間]
9月4日(火)~9月12日(水)
※なお、帰国後の9月13日も別件があり一日事務所を留守に致します


期間中は、スタッフ(矢嶋・砂庭)は平常通り業務に当たっておりますので、業務が滞ることはございませんが、私は海外におりますので緊急以外の対応は滞ることがございます。予めご了承下さい。

ただし、メールは毎日チェックしております。簡単な内容の返信は普通に行えますので、何かありましたらメールにてご連絡下さい。直接各担当スタッフへお申し付け下さっても構いません。

緊急の内容につきましては、事務所に直接お電話を頂けましたら、スタッフの方にて対応させて頂きます。(私とスタッフは常に連絡を取り合っております)

関係者の皆さまには大変ご迷惑をおかけ致しますが、
何卒よろしくお願い致します。

リオタデザイン代表|関本竜太

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