イラストレーターの益田ミリさんによるフィンランド旅行のエッセイ。益田さんの文章は、とりたてて何が起こるわけでもなく、ウンチクや教訓めいたことがあるわけでもなく、とにかく淡々と日常が進むのが良い。

このフィンランド旅行記も、オーロラやムーミンを見に行くわけでもなく、ただヘルシンキ市内のカフェに足を運び、地下のスーパーを物色し、美術館に足を運んだことを淡々と書いているだけなのに、どうしてこんなに楽しいのだろう。タイトルの「考えごとしたい」についても、たまに思い出したように考えごとをするものの、何を考えたのかは書かれていない。

毎年足を運んでいるというのに、ヘルシンキにしか行かない。アールトアトリエやレイヴィスカの教会にも足を運んだようだ。この人は本当にフィンランドが好きなんだと思う。この年明け、ゆるくステイホームしながら読むのにぴったりな本。

20. 12 / 26

MK99200



カールハンセン&サンがモーエンス・コッホの名作椅子MK99200(フォールディングチェア)をライセンスの関係で9月以降販売しなくなるという友人建築家の小谷和也さんのSNS投稿を見たのが8月中旬のこと。

私の中の「いつか欲しいものリスト」に入っていたこの椅子を、こんなにあっけなく買う日が来ようとは。投稿見てから注文までわずか30秒。そこから待ち続けて4ヶ月、よりによってクリスマスの日に届くなんて。やるじゃん、カールハンセン&サン!こちらも嬉しいクリスマスプレゼントになりました。

残念ながらこの椅子は、新品は多分しばらく手に入りません。今年一の買い物になりました。こたにい、ありがとう!


学生向けの情報サイトである「ルフタ」さんに、「旅の追憶」という連載があります。今月は私が執筆させて頂きました。私のルーツともいえる北欧、そしてアールトの建築についてです。

ご興味ある方は是非お読み下さい!

■ルフタ 「旅の追憶」
建築家がすすめる見に行ってほしい建築 02|関本竜太
https://luchta.jp/serialization/tuioku/02

昨晩は今年6月頃から企画を温めてきました、私の所属する北欧建築・デザイン協会主催のSADIオンラインセミナーにて、設計事務所imaの小林恭+マナさんにご登壇頂き、『世界一幸せな国フィンランドと私たちのおつきあい』というタイトルでお話を頂きました。

小林恭+マナさんは、一言では括れないくらい多岐に亘る設計活動を展開されていますが、代表的なお仕事のひとつは、なんといってもフィンランドのファッションブランドMarimekkoの国内外の旗艦店の設計ではないでしょうか。

小林さん方のお話で感じたのは、極めてアンテナ感度の高い仕事であるということ。これは単に会話力というより、高い直感力で相手の求めるツボのようなものを瞬時に探り当ててしまう能力というのでしょうか。これはテレパシーに近いものですが、優れた建築家が共通して持っている能力のような気がします。

そんな小林さん方だからこそ、海外のクライアントとも言葉を越えた共感関係を構築できるのでしょうね。空間も本当に美しく、私もモニタに顔をくっつけるようにして拝聴していました。個人的に聞きたいことはもっとたくさんありましたが、昨日は進行役に徹しました。

昨日は嬉しいハプニングもいろいろありました。

フィンランド在住の海外会員、遠藤悦郎さんはima設計のヘルシンキのラプアンカンクリ店舗からZOOMでリアル実況中継!同じく海外会員のこばやしあやなさんは、ユヴァスキュラのアールトの初期作、労働者会館から参加してくれました。デンマークの小野寺綾子さんはウッツォン設計のキンゴーテラスハウスから。こういうことが出来るのも、北欧に広く会員を持つわが北欧建築・デザイン協会(SADI)の底力といえます。

このコロナ禍で、私が委員長を務めるSADI企画委員会で企画していた講演のほとんどが吹っ飛んでしまいました。理事会も開けず、ついでに家からも出られなかった5~6月、悶々とこのままで良いのか、何か出来ることはないのかと考えて至った企画がこれでした。

参加者は76名。事前申込みを下さった会員の参加率は90%でした。会員は無料にしたにもかかわらず、当日キャンセルが極端に少なかったのも驚きでした。

今どきオンラインセミナーなんて珍しくないし、何を大げさなと思うかもしれませんが、高齢の理事も多い当協会では、こうしたオンライン化やIT化への慎重論もあり、そうした空気感のなか、前例のないことを押しきるようにして先頭に立って進めるというのは、歴史ある協会の重い看板がのしかかるようで本当にプレッシャーでした。

一方で主な推進役を担ってくれたのは、企画委員会を構成する女性メンバー達でした。私以外全員女性という、紅一点ならぬ黒一点のチームでしたが、前例にとらわれない自由な発想で、柔軟に企画をパス回ししてゴールまで行けたのは、本当に楽しく刺激的な経験でした。皆さん、お疲れさまでした!

次回は未定ですが、好評のようでしたらまた企画したいと思います。ご参加下さった皆様ありがとうございました。そして小林恭さん、マナさん、素晴らしいセミナーをありがとうございました!

私が企画担当を務めるSADI主催による小林恭・小林マナ(設計事務所ima)さんのオンラインセミナーがいよいよ来週となりました。

小林恭・小林マナさんは、マリメッコやラプアンカンクリといった北欧ブランドの店舗設計(国内のみならずフィンランドの旗艦店も含む)を手がける、トップランナーのインテリアデザイナーです。ご興味ある方は是非以下のPeatixサイトよりお申し込み下さい!


『世界一幸せな国フィンランドと私たちのおつきあい』
小林恭・小林マナ 氏 (設計事務所ima主宰・インテリアデザイナー)

日時:2020年 8月26日(水)19:00~20:50 (ZOOM入室 18:30~)
会場:オンライン開催(ZOOMミーティング使用)
参加費:一般 1000 円/学生 500 円/SADI会員 無料
定員: 80名(先着順・事前申し込み制)

☆お申込みと詳細は以下のPeatixリンクより
https://sadi-202008.peatix.com/