今日はスタッフとクライアントのSさんもお連れして,つくばの建築研究所内にあるLCCM住宅(設計:小泉雅生氏)を見学してきました.LCCM住宅というのは,ライフサイクルカーボンマイナス住宅の略で,なんだか難しそうな名前ですが,早い話が”究極のエコハウス”ということになります.
住宅は建設時にCO2を排出し,その後も排出を続けます.バイオマスエネルギーの利用や,省エネルギー,高断熱仕様などによって生活によるCO2排出量を限りなく削減してゆく(カーボンニュートラル)こともできますが,このLCCM住宅ではそうした工夫と併せて,通常の住宅の2軒分にもあたる8KWの太陽光発電システムを組み込むことで自発的にエネルギーを作り出し,建設時と生活によるCO2(ライフサイクルカーボン)を最終的にマイナスにしてしまおうという意欲的な取り組みです.
いわゆるエコハウスというと,ハードとしての設備機器に依存したものや,昔の生活に回帰したようなノルタルジー型に別れることが多いのですが,この住宅は現代的な生活スタイルと昔ながらの縁側的生活をうまく組み合わせていて,実験住宅とはいえ現実的で十分に住める家であるように感じました.
なかでも通風と日射調整機能をあわせ持つ,可動式の縁側ルーバーはなかなか秀逸.パッシブによる蓄熱床や通風の仕掛け,空間の緩やかな仕切り方などもいろいろと参考になりました.
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