今日はJIAの機関誌Bulletinの「他人の流儀」の取材のため世田谷へ。この「他人の流儀」というコンテンツは、第一線で活躍しているクリエイターや仕事人にお話を伺うというものなのですが、この日はアニメーション監督で、私が設計し2005年に竣工したCRANEという住宅の元施主でもある鶴巻和哉さんにお話をお伺いしてきました。(上の写真中央が鶴巻さん)

CRANE (2005)
https://www.riotadesign.com/works/05_crane/#wttl

鶴巻さんは「エヴァンゲリオン」というアニメーションの監督としても有名な方です。実は10月17日のブログに書いたTさんとは、実はこの鶴巻さんのことでした。

鶴巻さんはとても気さくな方で、建築にも造詣が深く、当時の設計もとても楽しくやらせて頂いた記憶があります。その後鶴巻さんはこの家が手狭になり別のお住まいに移られているのですが、現在はうちのOBスタッフでもある柴秋路くんが自宅兼事務所として使用しています。今日は柴くんに取材のインタビュー会場としてこの家を貸して頂いたのでした。


鶴巻さんとは、当時はお会いしても設計の話ばかりで、鶴巻さんの生い立ちやどうしてアニメーターになったのかなどはほとんど聞いたことがありませんでした。長い付き合いになるのに、自分は鶴巻さんのことを実はほとんど知らないのではないかという気もして、この日は自分の興味の赴くまま矢継ぎ早にいろんなことをお聞きしてしまいました。

記事はBulletinの発刊号(2021年3月15日・WEB掲載もあります)をお待ち頂くとしてですが、内容は本当に興味深くあっという間の2時間でした。中でもほぼ神格化しているエヴァンゲリオンの制作秘話や、あの謎めいたシーンの真相は?など、たぶんエヴァに詳しい人なら知っているエピソードもあるのでしょうが、当事者の口から語られる真実というのは実にリアルで腑に落ちる話ばかりでした。

また若き鶴巻少年のエピソードは、まさに現在のエヴァンゲリオンにまっすぐにつながる話でもあり、アニメーターとしての下積み時代から監督となった今となっても全く変わらない情熱など、クリエーターとしてもとても共感しました。


柴くんに引き継がれたCRANEの空間も、とても魅力的に美しく使われていて感激しました。テラスにもたくさん緑があって温室のようでした。

今ではリオタデザインのトレードマークとなっている、ブルーグレー(最近はモザイクタイルなどでよく使います)の色も、はじまりはこの家からでした。

この吹抜けいっぱいに塗ったこのブルーグレー色(下の写真の右の壁)が、当時はとても人気があって、この当時設計した家にはお施主さんから頼まれて、いつもこの色を家のどこかに塗っていました。若気の至りで、まずいところもいっぱいあるのですが、リオタデザインの原点の空間がここにはあるとあらためて感じました。


「鬼滅の刃」に続き、来年1月公開のシン・エヴァンゲリオン劇場版も大ヒット間違いなし!?今から公開が楽しみです!鶴巻さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021年1月23日公開予定)
https://www.evangelion.co.jp/final.html