11. 10 / 07

悲しく

author
sekimoto

category
> 思うこと


プロとして,という言葉が好きだ.憧れと言ってもいいかもしれない.
NHKにプロフェッショナルという番組があって,最後にその人にとって「プロフェッショナルとは何か?」と問いかけるくだりがある.その難しい問いに自分ならなんて答えるだろうといつも思う.

プロの仕事というのが好きだ.現場に行ってプロの仕事を見せつけられると爽快な気分にさせられる.プロの仕事というのは相対的なものではない.そう言われたからやる,とかダメ出ししされたからやり直すのではなく,基準はすべて自分の中にあって,それは常に絶対的なものなのだと思う.プライドとか,こだわりとか,あるいはその人の哲学や価値観そのものだとも言える.

だから現場ではその成否を決めるのは,他人ではなく,他ならぬそれを作り出したその人自身にあるのだと思いたい.それゆえに現場で残念な結果になっていたりすると本当にがっかりするし,時に頭に血が上ることもある.

仕事の成否を分けるのは常に紙一重のことだ.ほんの少しの配慮があれば結果は天と地ほどの違いとなって現れる.それはモノやコトに対する愛情の問題ではないかと思うこともある.

昨日は悪い夢を見た.現場での不具合に職人に説教をしている夢だった.でもその職人は何を言われているのか見当もつかないようだった.その少し怯えたような覚めた目を見ていたら本当に悲しくなってしまった.