なにかにカバーを付けるという行為があまり好きでない.
我々はなにかと色んなものにカバーをつけたがる.ところがモノにカバーをつけた瞬間,モノから確実に損なわれるものがあるような気がしてならない.なぜならデザイナーはそこにカバーがかけられることを想定していないからだ.
モノにカバーをかける,の典型的な例は携帯電話だ.とくにスマートフォンを持ち歩く人のほとんどは,各々のカバーをつけているのではないかと思う.理由は単純で傷つけたくないからだと思うけれど,それは間違った保護のベクトルだといつも思う.傷つく=モノの価値を損なう,だとすると,カバーを付けた時点で傷がつく以上に大きなダメージをモノに与えてしまっているからだ.
きっとデザイナーはその実機サンプルをいくつも作り,ためつすがめつ眺めてはその手触り,機能性と連動したフォルムを納得のいくまで詰めていることと思う.コンマ何ミリという単位にこだわって,いかに薄く,小さく,軽いモデルを作ろうと日々徹夜の日々を送っていることだろう.それがプラスチックの無粋なカバーを付けられた瞬間に台無しである.
僕はiPhoneを使っているのだけれど,同様にiPhoneを使っている人は是非思い切ってそのカバーを外してもらいたい.その裸の状態で使う美しさに是非触れてもらいたいと思う.
ただこのiPhone,薄い割には意外にずしりと重量があって,ポケットから取り出す時に思わず手からすべり落ちそうになるのだ.カバーを付けていないだけに毎回ひやひやする.できればストラップを付けたいのだけれど,iPhoneにはストラップを付けるところがないのである.
きっとこれは製作開発者,あるいはスティーブ・ジョブズ氏の「そんなのいらない」の一言でそうなっているような気もするけれど,美しさと同時に実用性も求めたい自分としてはそこが唯一の不満点でもある.
そこで,ここまで書いてきてなんなのですが,ひとつだけ僕はモノの価値を決定的に損ねるようなことをしてしまいました.天国のジョブズさん,ごめんなさい!
我々はなにかと色んなものにカバーをつけたがる.ところがモノにカバーをつけた瞬間,モノから確実に損なわれるものがあるような気がしてならない.なぜならデザイナーはそこにカバーがかけられることを想定していないからだ.
モノにカバーをかける,の典型的な例は携帯電話だ.とくにスマートフォンを持ち歩く人のほとんどは,各々のカバーをつけているのではないかと思う.理由は単純で傷つけたくないからだと思うけれど,それは間違った保護のベクトルだといつも思う.傷つく=モノの価値を損なう,だとすると,カバーを付けた時点で傷がつく以上に大きなダメージをモノに与えてしまっているからだ.
きっとデザイナーはその実機サンプルをいくつも作り,ためつすがめつ眺めてはその手触り,機能性と連動したフォルムを納得のいくまで詰めていることと思う.コンマ何ミリという単位にこだわって,いかに薄く,小さく,軽いモデルを作ろうと日々徹夜の日々を送っていることだろう.それがプラスチックの無粋なカバーを付けられた瞬間に台無しである.
僕はiPhoneを使っているのだけれど,同様にiPhoneを使っている人は是非思い切ってそのカバーを外してもらいたい.その裸の状態で使う美しさに是非触れてもらいたいと思う.
ただこのiPhone,薄い割には意外にずしりと重量があって,ポケットから取り出す時に思わず手からすべり落ちそうになるのだ.カバーを付けていないだけに毎回ひやひやする.できればストラップを付けたいのだけれど,iPhoneにはストラップを付けるところがないのである.
きっとこれは製作開発者,あるいはスティーブ・ジョブズ氏の「そんなのいらない」の一言でそうなっているような気もするけれど,美しさと同時に実用性も求めたい自分としてはそこが唯一の不満点でもある.
そこで,ここまで書いてきてなんなのですが,ひとつだけ僕はモノの価値を決定的に損ねるようなことをしてしまいました.天国のジョブズさん,ごめんなさい!

