Finland通信

2001/08/17
Vol. 99

"アーミー"



今日大聖堂の前を通ると人だかりができていた。

いったい何の騒ぎだろう?近くの人に尋ねると、どうやら新しく軍隊に入った人たちの「出陣式」という事らしい。年に数回ある軍の入れ替わりの時期には必ずここでセレモニーを行うらしい。

フィンランドには徴兵制がある。一般の男性は一度は兵役に行く義務があるのだ。もちろん何らかの理由で入隊を拒否する事もできる。その場合はそれ相応のボランティア活動が義務づけられているらしい。

徴兵、と聞いて僕は日本人で良かったと思った。物心ついたときからの教育の成果だろう、我々日本人にとって軍隊とは限りなく悲しく、暗く、厳しく、そして理不尽な印象がどうしてもつきまとう。例えていうならカミカゼ特攻隊のような犠牲の精神。それらはもう既に現代では通用しないだろう。

ところがフィンランド人の中には、この徴兵を「楽しかった」と言うヤツがけっこういるのである。おそらく日本と違い、厳しさや規律の中にも個人の自由などがある程度尊重されているのではないか、とも思う。

それよりなにより、この大聖堂の前で多くの人に見守られる中、迷彩服に身を包み、機銃を掲げて整列するという状況は男であれば少なからず憧れを持つはずだ。証拠に入隊間もない彼らにも、明らかに得意そうな表情を見ることができた。


世界一平和なこの国で、しっかりお務めがんばってください。






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