Finland通信


2001/06/24
Vol. 78

"Juhannus/夏至祭"


セウラサーリのかがり火


一年で最も長いユハヌスの陽が沈んで行く。

ユハヌス(夏至祭)はフィンランド人にとって最も重要な一日。この日を境に約一ヶ月の夏休みに入るフィンランド人も多い。だから来月、7月はしばらくフィンランド人とは連絡が取れなくなると思った方がいい。みんな田舎のコテージに行ってしまうからだ。


6月22日 ユハヌス・イヴ

朝のテレビニュースでは数珠繋ぎになった高速道路の渋滞を映している。フィンランドにもあるんだ、こういう渋滞。まるでお盆の帰省ラッシュのようである。この日の午後1時を境にお店は全て閉まる。その前に夏休みの食料を買い込むフィンランド人がスーパーにも長蛇の列をつくる。そして一年で最も高いガソリンを入れて、渋滞の高速道路で市内を脱出するというわけだ。
僕らにしてみると、ヘルシンキはそんなに急いで脱出するほどの都会でもないと思うのだが...。

この日の僕らの目的はただ一つ。ヘルシンキ・セウラサーリ(野外博物館)で焚かれるBonfire(かがり火)を見に行くのだ。夜10時を過ぎても尚明るい空の下、大きな火が灯る。
この日のセウラサーリは人でいっぱい。民族衣装を着た人たちもフォークダンスをして夏至を祝っている。フィンランドでも珍しい「お祭りらしいお祭り」だった。


23日 ユハヌス

この日は大学のフィンランド人の友人夫婦宅に招かれていた。しかし、うっかりしていた。お店がどこも閉まっていて、手みやげが何もない。日本人の感覚だと、どうもこういう時は恐縮してしまうものだ...。
この友人はフィンランド人には珍しい(?)くらいフレンドリーな性格で、この一年同じスタジオで何かとお世話になった。

楽しく団らんし、友人宅を後にするもののまだ外は明るい。フィンランドはこの日を境に、再び季節は冬に向かってゆく(そう考えると、やはりこの日は非常に重要な一日であることがよくわかる)。

静かな海に夕日が写る。
こんなに美しい夕日を見るのは久しぶりだった。





ユハヌスの夕暮れ



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