Finland通信
2001/01/19 Vol. 35
" あなたの英語は何英語?"
最近怒濤のように更新しているな。 ずいぶん暇人に見られていたら心外であるが、これはこれで色々忙しくしているのである。大学も始まったし、やることもいろいろある。いろいろある、と言うだけで何もやっていなければやっぱり暇人か...。なにを一人で言い訳しているんだか。 とにかく、今日は英語の授業のために大学へ行って来た。 先学期はフィンランド語を取っていたが、残り数ヶ月の滞在期間を残して今さらジタバタしても仕方がないので、今期はフィンランド語は諦め英語をやることにした。今や日常生活に不自由のない英語力はついてきたが、やはり複数で設計案についてディスカッションなどをする時に、自分の言いたいことをちゃんと表現できないのがどうにも悔しかった。それとフィンランド人や他の留学生とは会話が成立するのに、ネイティブのアメリカ人と話すと半分も理解できない。英語をおろそかにしてきたツケを感じたのでここらでちょっとブラッシュアップする必要性を感じたというわけである(ってちょっと遅い?)。 で、今日英語の授業を受けてあることに改めて気づき、またカルチャーショックを受けてしまった。それは僕らが習ってきた英語はアメリカ英語だったということである。 なにを今さらと思うかもしれない。でも僕にとっては目からウロコだった。今まで意識したことがなかったけれど、ヨーロッパ圏の英語教育はまぎれもなくイギリス英語であった。 たとえばイギリスとアメリカでは同じ単語でも発音が違う。例えば「Neither」であったらアメリカは「ニーザー」であるがイギリスは「ネイザー」である。まあここら辺は知識としても持っていたのでナルホドね、という程度であったのだが、一番端的にそれを感じたのはその教え方というか、教師側の性格の違いである。 僕は日本でも英会話教室に通っていた時期があったが、ほとんど長続きしなかった。その理由の一つに、アメリカ独特のノーテンキ的英会話があった。「ハ〜イ、ボブ」から始まって、ハイテンションのネイティブ教師がこちらにやたらとユーモアやらユニークな答えやらを期待してくる。もう苦痛そのもの。早く教室から逃げ出したい気分だった。 アメリカ英語を晴天とするならば、イギリス英語はしっとりと湿っている。あいまいな日本語の空気はどちらかというとイギリスのそれに似ているような気がする。大学の英語の先生もイギリス人のようだが、その落ち着いた教え方はなかなか好感が持てた。 なんて。英語の「え」の字もわかっていないド素人ゆえ偏見もよいところかもしれない。もちろんイギリス人の教師にもいろいろな人がいるのでしょうね。でもこういう時の直感って当たっている気がする。 余談であるが今日も僕の名前「RYOTA」をみんな発音できず、みんなの前で5回ぐらい言わされた。日本では良い名前であったが、こっちに来てからやたらと名前で苦労するな。子供が産まれたら「ボブ」にするか。 |
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