明治の「THE Chocolate」が売れているらしい。パッケージによって味が違い、いくつか試してみた結果、ビターな味が好きな私はカカオ70%のブルーと、カカオ54%の紫のパッケージのものが好みだった。

このパッケージデザイン、チョコレートのパッケージとしては異例のデザインアプローチと言える。これは味そのものを表現しているのではなく、”ほかとは違うおしゃれなチョコレート”という価値観をデザインしているのだ。

これは購入者がインスタなどに撮ってアップしたくなるような商品であるとも言える。おしゃれなチョコレートを食べるわたし、というアピール。その宣伝効果はプライスレスである。さすがに「たけのこの里」ではそうはならない。

複数の味を同時展開するという戦略も良い。パッケージデザインに統一性があり、純粋に美しいので思わずコンプリートしたくなるという消費者心理も働く。

スーパーもさすがに一つだけ置くわけにもいかず、ずらりと全ての味を並べるとなれば結果的に視認性も高まるし、インパクトも大きくなる。商品の単品だけではなく、陳列棚におかれたところまでが意図され注意深くデザインされている。まさにヒット商品の鑑と言えよう。

仕事のディテールを考えるというのは、まさにこういうことなのだろう。


一方の湖池屋である。昨年末に新CIを導入したらしいのだけれど、これがなかなか良い。これまでのカタカナの”コイケヤ”ではなく湖池屋の”湖”。

国産ポテトチップスの元祖とも言える企業の老舗感と”これから”をうまく表現している。ちょっと昭和な感じのイメージだった企業が、デザインの力を借りて一気におしゃれな会社になってしまった。


そしてそんな湖池屋が新しく出した商品が「PRIDE POTATO」。
コンビニ限定販売らしいのだけれど、これがすごくいい。美味しいし、スライスの厚み、サイズ、揚げ方、味すべてにおいて絶妙でちょうどいいのだ。

そして特筆すべきは、やはりそのパッケージデザインである。

ふつうポテトチップといえば、食べ終われば平らになるような袋形状をしている。ところがこの「PRIDE POTATO」には紙袋のような”まち”がある。そのことによって、商品を陳列時に自立させることができるのだ。

それによって陳列棚に隙間なく陳列できるし、何より見た目が良い。通常よりちょっとだけ高いというプレミア感も表現できるし、また平面だったパッケージを立体にしたことによって、表と裏に加えて”側面”にも情報が加えられるというメリットもある。

パッケージのチップが12枚並んだ絵面は”一枚一枚丁寧に作りました”というメッセージにもなっている。上手い。社運がかかってるのだろう。見れば見るほど、すべてに愛情とこだわりを感じるデザインである。


たかがお菓子、されどお菓子。
商品棚に並んでいるパッケージなんて、そこまで深読みする人なんていないかもしれないけれど、全ての商品の向こう側には開発担当者がいて、デザイナーがいて、知られざるアツいエピソードの数々があるに違いない。知らないけど。

私の中の「情熱大陸」がとまらない。


アルテックのアールトスツール(E60)が店舗限定で、無印良品さんから売り出されるそうです。衝撃的!

でもアルテックをはじめとするフィンランドデザインの哲学と無印良品のそれは、とてもよく似ているような気がします。アールトスツールは日常の中にあってこそ。何も特別なことではないのです。

私はイ○アなどで売っている安いコピー商品を見ると、いつもユルセナイ思いになります。プロポーションが似ているようで全く違う。ああいうものに囲まれているうちに、きっと一番大切な生活の美意識や感覚が失われていってしまうような気がします。

でもあれを知っている人は、アールトを高いと思うかもしれません。本物を、アールトのある生活を、より多くの人に知ってもらいたいと思います。

【無印良品】 店舗限定・バーチ材スツール(E60)
http://www.muji.com/jp/feature/birchstool/

余計なことを付け加えればですが、本来アールトスツールは3本足であるべき(日本ではPL法で、転びやすい3本足は大手メーカーは扱えない)と思っているので、本当にアールトスツールを愛する方はアルテック純正の3本足を買って欲しいと思います。

リオタデザインのクライアントさんは、私に言って下さればアルテック純正のものをもっとお安くご提供できますのでおっしゃって下さい。またリオタデザインの住宅にイ○アのスツールは御法度です。心当たりのある方は、私の訪問時はどうか見えない場所に隠して下さい笑


私は北欧建築・デザイン協会(SADI)という団体で理事を務めているのですが、昨日は年に一度のクリスマスイベントがありました。

私はSADIでは企画委員長を務めていまして、年間の定例講演会を企画し、当日は司会までやっています。そんなSADIのクリスマスイベントは一大イベント。数ヶ月前から委員会を組織して準備を進めてきました。

内容は北欧民俗楽器演奏会からはじまり、北欧料理のケータリング、ドリンクの提供、そして最後はプレゼント大会まで!プレゼントは、アルテックやフリッツハンセン、ルイスポールセンをはじめとした北欧著名ブランドから協賛品を集めています。今年の目玉はフリッツハンセンのグランプリチェア、そしてアルテックのチェア66とスツール60!

今年の来場者は100名を大きく越えて過去最高となりました。デンマークやスウェーデン、フィンランドの各大使館からも来賓がいらして大盛況でした。私もようやく大きな肩の荷がおりたところです。

先日「限界的な忙しさ」と書きましたが、これもそのひとつでしたが、この師走に向けて佳境の設計や現場がいくつもあって、体がいくつあっても足りません。先月まではセミナーもいくつも頼まれていました。

最近朝、体中の筋肉痛と共に目覚めます。特に前日に運動はしていないのですが、おそらく毎日抜けない緊張から、体中に力が入ってガチガチになっているのでしょう。少しずつ負荷は減ってはきてはいますが、なんとか暮れまで走りきりたいところです。



16. 11 / 28

PATH的な



我々が設計して去年竣工した集合住宅A-FLATの1階テナントがなかなか決まらずオーナーと気を揉んでいたのが去年のこと。その後良いテナントが決まりほっと胸をなで下ろしました。

それがPATHというお店なのですが、今やかなりの人気店になっているそうで、今月のHANAKOの「いま東京で絶対に行っておきたい店」ここでも大フューチャーされています。

なんでも「2016年を象徴する一軒…第2位」「東京らしいお店…第1位」「心に残る一皿のお店…第1位」そんなに?ほかのページにもPATHの名前が溢れています。”PATH的なお店”という言葉まであるようで、、。

竣工してすぐにオーナーや関係者の皆さんと食事に行きましたが、独創的な料理の数々に圧倒されました。本当に美味しかったです。また素晴らしい空間でした。

ということで、今やPATHはHANAKO公認の”いま東京で一番お洒落で旬なお店”ということになったようですが、私からもちょっと言わせて下さい。

この建物設計したの我々ですから!
あ、すみません。言ってみたかっただけです。





英国はEUを離脱すべきではなかった。

私は直前まで英国は残留を選ぶと思っていた。これから英国には試練という言葉では足りない苦難が待ち構えているだろう。経済危機、そしてそれは雇用にも影響を及ぼし、移民問題をしのぐ深刻な問題へと発展してゆくに違いない。

ただそれは国民が選んだ結果であり、自業自得だとしても、それが飛び火し迷惑被るのは日本経済である。なにしてくれてんねんて思う。

今朝の新聞に世代別の投票行動が載っていた。離脱という名の”独立”を選んだのは、”偉大なる英国(グレートブリテン)”幻想を持つ65歳以上の世代だ。そして残留という名の国際協調を選んだのは、圧倒的に次代を担う18~24歳の世代である。

「若者よ、あとは頼んだぞ」といったところか。
「顧問の先生には退部届出しておいたわよ」とお母さん。

イギリス、部活辞めるってよ。
ほんと、なにしてくれてんねんて思う。

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