私は体が硬い。私もという方もいるかもしれないけれど、比べないで欲しい。私の硬さは尋常ではなく、これまで私より硬いという人に会ったことがない。

たとえば脚を揃えて前屈をしたとする。その際の私の指先は膝上に届くのがやっとである。嘘でしょ?とか冗談でしょ?と言われるが、嘘でも冗談でもないのである。絶望的すぎて、体質改善など端からやる気も起きなかった。

そう、去年の末までは。

人の勧めもあって、年が明けてお正月からストレッチをはじめた。最初はまさに前述の通りである。ほぼ絶望的。そこから私は毎晩ストレッチを続けている。文字通り毎日、一日も休まずに。

今、私はもう少しでつま先に手が届く。はじめてまだ2ヶ月だ。

それは45年生きてきて初めての体験である。諦めていた自分の体がこんなにも劇的に変化するなんて思いもしなかった。本当に嬉しくて、今では毎晩のストレッチが楽しみにすらなっている。

ストレッチをすると体が悲鳴を上げる。それと同時に、あぁここがこんなに縮こまっていたんだなあと気付く。それを数日続ける。そうするともう痛くなくなる。もう少し負荷をかけてみる。また体が悲鳴を上げる。これを毎日続けると、少しずつ少しずつ伸びてゆく。


これはきっと仕事力にも言えることなんだろうと思う。

その仕事力は最初はみんなカッチカチだ。嘘でしょ?とか冗談でしょ?というくらい柔軟性にも注意力にも欠けている。ほら、こうやるんだよと手本を見せても、異生物を見るような目で見られてしまう。

そう、それが去年までの私。でも痛い痛いと思いながら少しずつ、少しずつ延ばしていると、いつしかつま先に指が届くようになる。そこが本当のスタートライン。

自分では毎日の自分の変化には気付かない。続けることが大事。続けることが大事なのだ。ルーティーンは確実に力になるのだから。


昨晩のSADIイベントに来て下さった偕成社の編集者さんに、とあるノルウェーの絵本を頂きました。中身を読みとっても共感するというか、くすっと笑ってしまう楽しい本だったのでご紹介したいと思います。

うちって やっぱり なんかへん?(偕成社)
トーリル・コーヴェ作 青木順子訳
http://amzn.asia/acteVJG

この本にはとある娘さん(作者の幼少時代)の、ちょっとした悩みについて書かれています。その悩みというのが、親が建築家であるということ。おしゃれすぎる家、マリメッコのワンピース、へんてこな自転車…。

そう、ご両親はただ優れたデザインのものを、良かれと思って揃えているだけなのです。でも娘さんの受け止め方は違います。ふつうの家にふつうのお父さん、ふつうのワンピースがただ着たいだけなのです。自転車だって、近所のお店で売ってるふつうの自転車が欲しいのです。

けれどもお父さんは、自転車がほしいという娘さんのリクエストに、受注生産のモールトン社の自転車をわざわざ英国に発注します。やっと届いた自転車に、テンションの上がったお父さんのウンチクが止まらない…。

娘さんは心の中の失望を懸命に隠そうとします。けれどもそれを次第にポジティブに受け入れてゆく、、とまぁそんなお話しです。


私のブログを読んでくださる方には、もうかなり刺さっていることと思います。あ、これ自分のことだ!と。

そうなんです。別に”ふつう”を否定しているわけじゃないんです。むしろふつうであろうとしているのに、自分の気持ちに素直に行動したり、惹かれるものを手に入れていくと、結果として人とはズレてしまうんです。建築家あるある、そして建築家住宅に住んでる人あるあるかもしれませんね。

この話を息子にしたら衝撃的な言葉が返ってきました。
「これ俺の話だ」

小さい頃、「おまえんちすごいな」と言われるのがとても嫌だったそうです。そうだったんだ…初耳でした。今はそんなことないそうですが。

実は私も小さい頃はそうでした。自分の住んでいる家が友達の住んでいる”ふつうの家”ではないことが嫌で仕方がありませんでした。親が”ふつう”ではないこともコンプレックスでした。

それを反面教師にして、今ではふつうの家に住み…ではないというのはなんなんでしょう?そういう家を作る張本人になってすらいる。ある意味突き抜けてしまったのかもしれませんね。

人に合わせるのではなく、自分らしく生きるというのは本当に幸せなことだと思います。この絵本のほんとうに伝えたかったことは、そういうことなんでしょうね。ある意味、北欧らしい考え方のような気がします。


圧倒的に女子率の高い展覧会。あちらこちらであがる「かわいい~」「かわいい~」の歓声に、もっと他に表現はないのかと違和感を持ちつつも、私も他に浮かばない。やはりマリメッコを一番的確に表現する日本語は「かわいい」なのだろう。

マリメッコのかわいいは、ゆるキャラのかわいいに近い。突き放すようなかわいさではなく、そこにあるのは親しみだ。

しかし私が生まれるより以前に、こんなビビッドなデザインで勝負していることに、今さらながらに衝撃を受ける。ふた周りくらいして新しい。こういうタイムレスなところがやっぱりフィンランドだ。

大晦日、今年はいろんなことがありましたと真面目に振り返ろうかと思いましたが、いろいろありすぎて忘れました。

そんなことより水玉シャツです。そんなに水玉シャツばかり、どこに売っているの?とよく訊かれるのですが、目が合ったらすぐに買うとしか言いようがありません。

レア物入荷しました。五味太郎”きんぎょがにげた”バージョン。
2017年はこれでいきます!


我々は設計事務所ですが、詰まるところ設計だけをしていれば良いわけではなく、アフターケアやメンテナンスについても精通していないといけません。

竣工時はきれいでも、必ず経年と共に汚れや傷みは進行してゆきます。それに対してどのように対処してゆけばよいか、自邸を建てたからには自ら検証し、適切な対処法についてクライアントにご提案できるようにしてゆきたいと思っています。

私の自邸では中庭に張った石のクリーニング問題が、毎年のように頭を悩ませています。家庭用の高圧洗浄機を使って、半年に一度ほど洗浄をかけるのですが、こびりついた樹液は簡単には落ちず、きれいにしても数ヶ月で元の黒ずんだ色に戻ってしまいます。


こちらに関しては半ば諦めていて、このくすんだ石も”味”だと自分に言い聞かせていたのですが、先日ジャパンホームショーに出展していた塗料メーカーのミヤキさんにご相談したところ、良い洗浄剤を教えて頂きました。

ミヤキさんと言えば、木にこびりついた頑固なカビを取る塗料や、高性能な木材用撥水剤を出しているメーカーさんで、我々もいつもお世話になっています。木だけではなく、石についても実にニッチな用途の薬剤を多く取りそろえているようです。(ミヤキ、おそるべし)

そんなことで、本日は早速担当者に来て頂き、庭の石にサンプル塗布をして頂くことになりました。



取り出したのは魔法の薬剤。これを塗り込んでいくと、傷口に消毒の泡が浮かぶように、石の汚れ成分と反応してシュワシュワと白い泡が表面を包んでゆきます。

これをスコッチブライトでこすって磨き上げてゆきます。
最後に水で洗い流すと…


竣工当時の真っ白な石が顔を出したのでした。これには本当に感動しました!これまでどんなことをしても落ちなかった汚れを、ほんのわずかな時間できれいにはがすことができました。

最後に防汚塗料を浸透させます。効果は約3年程度続くそうです。庭石の洗浄を3年もやらなくて済むとは!本当に大助かりです。もちろん、庭木に対しても影響を与えることはありません。

この日はメーカーの人によるデモンストレーションでしたが、後日専門業者さんに同様の作業を中庭全面に行って頂く予定です。自邸も竣工して10年が経とうとしていますが、手を入れ続けて、常にきれいな状態に保っていると愛着が深まってゆくのを感じます。

同様の処理はタイル面やコンクリート面、木部などにも対応可能のようです。また後日、中庭全面がリフレッシュされたら後編をお届けしたいと思います。

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