今日から大学は第2課題の「住宅」。私はこれを教えるために大学に呼ばれていると思っています。

私のクラスでは特別に、私独自の住宅エスキースの方法を私の実際のエスキース帳を見せて、また目の前でも実践して見せます。たぶん建築家のエスキースを生で見る機会はほとんどないと思うので、彼らには貴重な機会だと思います。

もちろん格の違いも見せつけますが、私ですら一案考えるのに何十枚も描くのに、お前たちはなんだと無言でプレッシャーを与える意味もあります。今日の午前中はこれでつぶれてしまいました。

私の著書もさりげなく置いておきます笑


さてGWも後半戦。今日は朝方は大雨でしたが、幸い止んで晴れ間も覗きましたね。今日は以前より行きたかったいくつかの場所に足を延ばしました。

ひとつは深谷にある「黒んぼ食堂」。見ての通りの合板がそのままむき出しになったような外観をしています。そのままではもちろん持ちませんので、表面にFRPのような皮膜をしてあるようでした。

内部も同様に合板がむきだし。


ちょっとこの写真だけ見ると、ぎょっとしてしまうかもしれませんが、とっても良い空間なんです。設計は宮晶子さんという女性の建築家さん。

リオタデザインに設計を頼まれる方は比較的端正な内装を好まれますので、こういう合板むき出し仕上げというのは私もなかなか提案しにくいのですが、実のところ個人的にはとても好きな仕上げの一つです。こんなにラフで良いのかな?と自分でやるときはドキドキしてしまいそうですが笑

しかしこういうものは、ただラフに仕上げたように見せかけて、実はものすごく計算されて作られているものなのです。工務店さんから言わせれば、よっぽど壁紙でも貼ってくれた方が助かるというくらいに。

それが建築家の仕事なのか、ただの日曜大工仕事なのかの違いであり、その差は天と地ほどもあります。

計算され尽くした建築でした。敷地内には同じ設計者による住宅も建っていました。こちらも(外観だけですが)とても良い感じでした。食事もとっても美味しいので、休日に是非足を運ばれてみて下さい。


そこからさらに足を延ばして、太田市美術館・図書館へ。

この建築は平田晃久さんという建築家の設計で、ちょうど一年前にオープンしました。建築界では大きな話題となり、すでに数多くの賞を受賞されています。こちらも一度足を運ばなくてはと思っていた建築の一つでした。


なかなか写真ではこの空間をお伝えするのは難しいです。とっても楽しい空間でした。

これも先の合板の食堂と同様、もしかしたら一般の方の中には「なんじゃこりゃ!」ということで、拒否反応を示される方もいるかもしれません。私は建築側の人間ですので、こういう空間は大好きです。理屈を離れて楽しい!と思ってしまいます。


ぐるぐると回遊しながら、1階を歩いていると思ったらいつの間にか2階にいたり、かと思ったら外に出てしまったり。そして外から3階に上がったり、1階まで下りてしまったり。

ていうか、階って何?そんなこと、いちいち定義すること自体がおかしくない?


そうやって、回遊しながらお目当ての本を探したり、お気に入りの場所で本を読んだりできるんです。私なんかは、あぁいいなって思います。

どこに本があるか分からないじゃないかって?使いにくいって?
ご安心下さい。普通の図書館なら世の中にヤマほどありますので、ご不満な方はどうぞそちらに。

私は建築って、少数を幸せにするものなんじゃないかって思うんですよね。少なくとも全国民を、世界を救うものではない。ありきたりのものにハマれない、社会からちょっとだけはみだした個性を救ってくれるような、そんな受け皿なんじゃないかって思うんです。

だから変わってていい。みんな違って、みんないい。
それが建築なんです。私は自由を感じる建築が大好きです。

良い休日を過ごしました。


私の所属するJIA(日本建築家協会)主催の、一般の方を対象とした住まいセミナーの告知です。私は来週土曜日(4月21日・土)の回に登壇させていただきます。

住まいは自分らしさの実現 ~愛着ある住まいづくりのために~ SUMAIセミナーPART27 第1回

今回のテーマは、
『愛着ある住まいづくりのために』

ちょっと抽象的ですが、設計事務所と密なコミュニケーションを重ねて作ってゆくと、細部にまで愛着が宿った愛おしい家になります。これは我々の本来の存在意義みたいなものでもあって、ただ”格好いい家”を作るためだけに設計事務所があるわけではないんですね。

今回はコーディネーターに中澤克秀さん、そして講師として私と中村高淑さんが登壇致します。いずれも自身の設計事務所を主宰している住宅設計のスペシャリスト達です。

今回は一般の方を対象としているセミナーなので、難しい建築の話はしません。むしろ、他ではあまり話さない設計事務所の本音だったり、どんな風に打合せを進めているのかだったり、こぼれ話のような話を対話形式で引出しながら進めたいと思っています。

これから家を建てたい、設計事務所に頼みたいけど誰に頼めば良いか分からない、建築家は高そう!?、怖そう!?などなど、一般の方が思っていそうな先入観も含めて、コーディネーターの中澤さんから引き出してもらおうと思っています。

どなたでも参加できます。参加費は無料です。
お申込みは上記リンクからできますが、お申込なしで当日いきなり来ても聴講できると思います。設計相談会ではありませんので笑、ご興味ある方は是非足をお運び下さい!

住まいは自分らしさの実現 ~愛着ある住まいづくりのために~
JIA住宅部会・SUMAIセミナーPART27 第1回

開催日:2018年4月21日(土)
時間:13:00~15:00
会場:LIXILショールーム東京 7Fイベントルーム
http://www.lixil.co.jp/showroom/tokyo/lixil_tokyo/access/index.html

☆詳細は以下リンクをご覧下さい

住まいは自分らしさの実現 ~愛着ある住まいづくりのために~ SUMAIセミナーPART27 第1回


私の著書もデザインして下さった細山田デザイン事務所さんが本を出されたということで、先日開催された出版記念イベントへと足を運んできました。

自分の本の時は編集者さんを介してのやりとりだったので、直接お会いするのは初めて。一言ご挨拶をと思い参加させて頂きました。

どんな方なんだろう?と思っていたら、表紙のイラストそっくりの方が出てきてびっくり!

グラフィックデザインと建築というのは、二次元と三次元の違いはあるものの、考え方や美意識の根拠の求め方などに親和性があるようにも感じています。私自身、自分でグラフィックを手がける時は、素人なりにもかなりこだわってしまいますので…。

グラフィックデザイナーは、憧れの職業のひとつです。

誰も教えてくれないデザインの基本
細山田デザイン事務所


この週末は絶好の日和に恵まれ、行楽に出かけた方も多かったのではないでしょうか。私は家族と小田原~鎌倉方面に小旅行に行ってきました。

目的の一つは、昨年のオープン以来ずっと行きたかった「江之浦測候所」へ行くこと。場所は小田原にあります。

「江之浦測候所」とは、美術家の杉本博司氏が私財を投じて壮大なスケールで作り上げた美術施設であり、「建築」であり「彫刻」でもあり、はたまた「庭」であり「インスタレーション」のようでもありと、過去に例のない施設なだけに説明が難しいのですが、ひとつだけ言えるのは「測候所」の名が示すとおり、それらはすべて”自然観測”のために作られているということです。

広大な敷地に設定されたいくつもの軸線は、夏至や冬至、春分秋分の日の日の出線を示しており、大きな地球時間に合わせて、この建築群は様々な表情を見せることになります。まるで太古の時代のストーンヘンジといった遺跡群を彷彿とさせます。

私の中では、これまでで見た美術作品の中でも最も素晴らしいものでした。行った時期も良く、菜の花の香る敷地はただ佇んでいるだけで幸せな気分になりました。

完全予約制の施設です。小さいお子さんは連れて行けませんが、大人の方はこの春のドライブに是非足を延ばしてみてください!

江之浦測候所
http://www.odawara-af.com/ja/enoura/





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