15. 09 / 06

A-FLAT・オープンハウスを終えて



昨日をもちましてA-FLATは無事竣工し、午後にオープンハウスを開催させて頂きました。本当にたくさんの人にご来場頂きました。足をお運び下さった皆様、誠にありがとうございました。

オープンハウスのご案内文にも書きましたが、ここには以前より古いお米屋さんがあり、不思議なご縁もあって、今回我々が計画に携わらせて頂くことになりました。まさに一期一会です。

ただ、このご夫婦にお会いしたときから私の中では他人事ではないシンパシーのようなものがあり、時に自分がその家族の一員であるような、自分の両親のために家を建てているような、そんな気持ちにすらさせられました。



企画にはデザイナーズ賃貸で有名なタカギプランニングの名前が連ねられていますが、これは私からお願いして、費用もお支払いして企画に入って頂いたものです。

もちろん私も建築家ですから、賃貸の仕様を決めたり、デザインすることはいくらでも可能なのですが、賃貸住戸は建築家の作品ではありません。いかに市場の感覚とズレのない器を作るか、そのためには第三者にプロデュースしてもらう必要があると考えました。

今回のタカギプランニングさんのお仕事は、それは素晴らしいもので、業界をリードするプロフェッショナルの仕事というものを垣間見させて頂いたような気がします。


また山田憲明構造設計事務所、設備設計のYMOといった、有数の実力事務所と協働できたことも、今回の仕事が刺激的なものになった要因でした。

今回はいつもより規模が大きく、我々設計者の裁量も大きかったことから、外注する構造・設備事務所は妥協しないで実力のある方にお願いしたいと思っていました。

それは結果的に我々にとっても大変勉強になりましたし、蓄積にもなりました。我々が今後も大きく成長してゆくためには、協働する事務所の存在はとても大きな存在なのです。




そして何より、施工を担当して下さった辰の技術力の高さ、トータルの仕事力には本当に感心させられました。

業界の人なら肌感覚としてわかると思いますが、昨今の建設費高騰と職人不足には、肌がヒリヒリするくらいの苦労をさせられますが、そんなマネージメントも含めて、今回辰さんがいなかったら間違いなく建たなかっただろうと、現場に足を運びながら何度となく思わされました。

辰の現場事務所に行くと、壁に『日本一の建築屋になる』と標語が掲げられています。この”建築屋”というのがとても辰を体現している言葉のように思えてなりません。ツベコベ言わず、もの作りにかける真摯な意気込みのようなものを、最後までヒシヒシと感じさせてくれました。




今回は全体を通して、そんな”人”に恵まれたプロジェクトでした。こういう仕事は本当に幸せな気分にさせてくれます。

正直、まだいろいろ残工事も残っているのですが汗、早くスッキリさせて、クライアントには一日も早く落ち着いた生活を送って頂きたいと願うばかりです。私にとっては第二の実家ができたような、そんなプロジェクトでした。

1階のテナントも素敵なお店が入ると聞いています。
こちらも今からとても楽しみです!